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地政学
竹の杖のなかの蚕 ― 技術は千五百年、盗まれながら広がってきた
今週、米政府の科学技術政策局長が、中国のAIモデル「Kimi K3」はAnthropicのモデルを大規模に「蒸留」して作られたものだと公に主張しました。技術を盗まれた、と国家が名指しをする——この場面を、歴史は何度も通っています。竹の杖に隠された蚕。戦争捕虜が伝えたとされる紙。記憶だけを持って船に乗った青年。ただし今回、国境を越えて運ばれたモノは、一つもありません。
AIの世界地図が、二つに折り畳まれ始めた ― 上海の29カ国
先週、上海に29の国が集まり、一枚の協定に署名しました。世界人工知能協力機構(WAICO)――中国が音頭を取り、本部も中国に置く、AIのための新しい国際組織です。ほぼ同じ数日、中国の一つのAIが、コーディングの世界ランキングで首位に立った。別々のニュースに見えて、これは一枚の地図の話です。
ホルムズという細い首 ― なぜ火種は、同じ海に戻ってくるのか
世界の石油の五本に一本が、いま一本の狭い海峡を通っています。ホルムズ海峡。この春以降その通航が滞り、今また緊張が高まっている。派手な戦況の話はしません。地図を広げて、なぜ「またここなのか」を確かめます。